遠藤新 自由学園女子部食堂 食事の合図はベルで
続いては、女子部の食堂です。
これは、食堂と体育館の通路
天井は低く、安心感があります。天井の高低差、床の高低差、先の見通し、光の明暗など、人の心理を研究していた遠藤新は、住宅以外の建築でもその考えはぶれていません。
三角の建物がその食堂棟。両サイドの続きます。
食事は生徒の当番制。みんなの分を作り、ここで全員で食べます。
食事は、生きる上で最も大切な事であり、肉体的にも精神的にもいかに豊かな食をとるかで、その人の人生そのものが変わります。
皆で作って皆で食べる。その精神を今も大切に教育として実践している自由学園。素晴らしい。
食事の時が近づいたら、当番の学生がこのベルで時を知らせます。
昔から続く、ひとつの行事
内部の三角の部分から庭を見たところ。
耐震改修が行われ、これからも安全に使い続けることが出来ました。
この天井の高い部分を中心にして、左右は天井が低めの席があり、その先には中庭の緑が見えます。どこを向いても、自然を感じられる配置計画となっていて、落ち着いて楽しく食事ができます。豊かな空間です。