千川通りの家(T・O邸)-4
今度は、2.3階の住宅です。
まず、1階のピロティーにある木の引き戸が玄関にあたります。
そこを開けると
右にシューズクローク。廊下があり、途中から階段で2階へ。
この廊下の先右側には住宅用エレベーターがあります。
1階では、最大限の店舗スペースを確保したので、テーブルや展示で使う椅子などは、このエレベーターを使って3階の収納スペースに運びます。
突き当りから振り返ってエントランス扉をみたところ。
シンプルに見えて実は設計的には苦労した部分です。
天井高さを確保し、階段を回りこませて頭にあたらないようにし、奥にエレベータを配置、階段下は、下足収納としてのスペースを確保する。階段の蹴上げは200以下とし、できる限り無理なく昇れる階段としています。
又、ギャラリースペースへの物の運搬動線もスムーズに確保する等々。
階段はスペースを有効利用する為当初廻り階段でしたが、昇り易さとこれから先の年齢による安全性を重視し、やめにしました。
どうしても階段は、1階で壁に囲まれるため暗くなりますが、何とか光を取り入れるように、リビング側にスリットを設け、吹き抜け空間からの光が壁を伝わって入り込むよう考えています。
2階床から階段を見下げたショット。
正面の壁は、スリット開口と大きなスクエアーの開口を設け、ここからは、風が建物の南北に通るようにしました。
また、冬の寒い日には、下の冷気が感じないように引き戸によって閉じることもできます。