小堀遠州 鶴亀の庭 京都南禅寺金地院
2015年あけましておめでとうございます。今年も平和で安全で皆が幸せな素晴らしい1年になりますように
。
ということで、今年一番最初のブログはめでたいお庭の話。
京都南禅寺の塔頭の一つ金地院の中にある「鶴亀の庭」です。
門を入り、右手方丈の前のお庭がその鶴亀のお庭
広い白い砂の向こう側に石庭があり、その奥は緑の山です。
白い砂庭は広い海を表しています。
正面右側には、鶴がかがんで、長い首を横たえ、顔を前にだしているように見える石が配置されています。長い直方体の石の先が鶴のくちばしのように見えます。
真ん中のひらぺったい長方形の石は、東照宮を眺める為のプラットフォーム
その左にある石の塊が亀を表しています。
良く見ますと亀の頭のような形の石が右側に見えます。
庭に見える石はその半分以上が地面に潜っているわけでして、これだけ特徴ある大きな石を見つけここまで運んでくるには、相当な目利きの技量と時間が必要とされた上、膨大な労働力が費やされたことと思います。
また、亀の甲羅に見える石もあります。
この庭は、徳川家光の為に造られたもので、作家は小堀遠州
江戸初期の枯山水庭園の代表的なお庭で、小堀遠州のその作庭過程の資料が唯一残る庭でもあります。
広大な海を手前に鶴と亀が配置されためでたい庭なのです。
金地院にはその他八窓席という小堀遠州作の茶室もあり、拝観することができます。
ぐるりと廻る庭の途中には苔庭もあり、美しい光が当たり、ビロードの苔の上に竹の影を落としていました。