杉板準不燃木の階段室とホール
銀行ですから一番大切な空間はお客様対応のATM,営業室、相談コーナー、応接室なので、今回その部屋も勿論十分な大きさと機能を備えていますが、エントランスの通路、そして2階へ続く階段室、2階のホールには無垢の杉板を貼っています。国産材を使うこと、そして貼りものでは無く本物を使った空間にすることが一つの大きなコンセプトでした。内装制限という建築基準法の網の中で、認定を取得している材を貼りこみました。塩ビの貼りものではないので、時の変化で色は変わりますし、そりや狂いもしばらくは出ると思いますが、そこが無垢の無垢である所以。おそらく時間が経つにつれて落ちついてくるでしょうし、その分価値を高くなると考えています。何より人は感覚で自然のものか工業製品なのかが解ります。