ガエターノ・ペッシェ オーガニックビルディング 132のポット(植木鉢)がある赤いビル
1993年完成のこのオーガニックビルディング。大阪の南船場の街を歩いていますと、突然姿を現します。今でもその形・デザインは時代をまったく感じさせない強烈なインパクトを持って迫ってきます。赤いパネルに取り付いた形状の異なるポット。そこに世界からの植栽が施され、自動制御による給水システムで木々が外壁に見え隠れします。当時建築家エミリオアンバースが、植木鉢を垂直にフレーム化した架台に載せる案を世界に向けて提案していましたが実現化はされませんでした。その時代にこの建築はできたわけで、外部に植栽をもたらすというアイデアの先駆者と言えます。今現在では外壁に植栽を施し、省エネルギー効果を狙うものがあちこちでみられますが、これほど迫力があるものはやはり無いですね。街のランドマークになっています。
強烈なデザインですが、植栽ということで何だかユーモアもありますし、可愛らしい感じがしてきます。
赤いパネルはやはりイタリア人設計者ガエターノ・ペッシェのなせる業。
大阪という場所の持つ特性もこの建物が実現した理由の一つだと思います。
廻りには緑は殆ど無い場所。