スウェーデンの建築家グンナール・アスプルンド 夏の家 景色を縁取るリビングの大きな窓 ガラスが上がり、網戸が降りる多機能窓

グンナール・アスプルンドの設計した夏の家で、一番大きな窓は、リビングの湖に向かう窓です。この家が完成した当時、スウェーデンで工業的に製作可能な最大の大きさの窓だったそうです。この一見FIXの固定窓のように見える窓ですが、実はいろいろ動きます。 まずは、ガラスの窓。このサッシはそのまま上にスライドし、天井内に納まります。 持ち上げます 次に網戸は、上に収納されており、それを下げることで虫から守ります。 こうして、自然とつながる大きな窓が一番景色のよいところに備えられました。 手前の椅子と机も有機的なデザイン この窓からの風景を見ていますと、時間が経つのを忘れます。 ベストボジションに開けられた開口部。グンナール・アスプルンドは、まずここからのシーンを考えて、この夏の家の設計を始めたのではないでしょうか。