シーグルド・レヴェレンツ ストックホルム郊外の聖マークス教会 力強い煉瓦の建築
シーグルド・レヴェレンツは、スウェーデンの建築家で、グンナール・アスプルンドと共に、森の墓地のコンペに勝利。共同設計となるが、森の墓地の中の復活の礼拝堂以降途中で分かれ、アスプルンド亡き後森の墓地を完成させました。その他教会や墓地を手掛け、その残された建築は、今でも我々の目に強いインパクトを与えています。今回そのシーグルド・レヴェレンツ設計の聖マークス教会を訪れました。
ストックホルム中央駅からメトロで20分ばかり。駅を降りたらすぐその外壁は見えます。
芝生の上に建つ渋い煉瓦の外壁の塊
ドーム状の曲面壁にさりげなく取り付いた十字架
その脇を廻りこむように進みます。
視界は開け、建物と建物の間に滑り込むように入って行きます。
そして迎えるのは建物から離れて設けられたアーチの庇
力強い木の4本の柱で支えられています。そして、この竪樋のディテールが、素晴らしい
煉瓦は目地が大きくとられ、目地と煉瓦が同一面の仕上げ。職人の手の痕跡が残る壁の存在感が胸に迫ります。
そして、分節された木の庇も優雅さと自由な形態を煉瓦壁に対比させたようにデザインされています。
煉瓦の素朴さと重厚感。木庇のもつ存在感。素材の持つ特質を非常にうまく捉えていて、感動
アーチ状にくり抜かれた開口部には、木製サッシが納まります。