軽井沢 石の教会内村鑑三記念館 天然の中に神が存在する オーガニック建築
石の奥深さは、地球の一部だからだと思います。その石が使われるまでは何万年という間地面の中に眠り、人の手を介して我々の目の前にその美しさを見せてくれるのですから。石を建築に用いるということは、地球の一部を表現として使うということで、やはり石で囲まれた場所というのは、理屈無しで何となく心が落ち着くんですね。さて、軽井沢の内村鑑三記念堂ですが、教会のルートとは別に森を散策して、地下の記念館に入るルートから進んでみました。
石を積み重ねて床と壁を丸く繋げたこのアプローチ。なんだか川底を歩いている感じです。
緑の森を背景にしたガラスの標識
そして内部へと向かいます
内部は、内村鑑三氏の経歴やその教えがパネル展示されているほか、この建物の設計者ケンドリック・ケロッグのオーガニック建築に対する考え方がわかる展示もあります。
自然との調和やその建物が建つ地形の特徴をそのまま生かした建築。自然に逆らわず、自然に溶け込むような見地を目指しました。
屋内も自然そのものというケンドリック・ケロッグの言葉は、これから新しい建築を生み出す自分自身の心にも強く残りました。