琉球王国の別邸 識名園(2) 開放的な御殿と風が抜ける縁側
沖縄琉球王朝の別邸である識名園。
そのなかの住居御殿には15もの部屋がありますが、中庭や縁側を介して風が抜けていく開放的な住居です。
こちらは平面図
玄関入って右側の廊下を通り、右奥にある一番座、二番座に向かいます。
この広間の前は、縁側になっていて、扉をあけ放つとご覧のように解放感抜群の空間に。
縁側の軒の出をしっかると支える柱は、角柱ではない丸太。足元の地面に面する部分には石の束石
本土ではこの柱はなくて、屋根をはね出す場合が多いのですが、そこは台風の多い沖縄。
しっかりと柱が屋根を支えます。
手前から二番座、一番座、広間と続きます。
気持ちよい開放的な空間です。
こちらは、大きな平面の中に設けられた中庭。
これを作ることで、採光と通風が得られます。
こちらは、裏側の庭。
建物と建物を雁行させて隙間を作り、風を通します。