琉球石灰岩 目の詰まった最上級の石は彫刻用
琉球石灰岩は、サンゴ礁が大理石になる過程の石ですが、その表情が面白く魅力的なんです。
大きな石をスライスすると、ところどころ穴が開いていて、その穴の形状が面白い。
建築建材に使うときには、この穴がわるさをして、欠けたり割れたりするので、ほぼ100%この穴は
目地材やパテで埋めてしまいます。
これは確かに施工上は解りますが、もったいない。
今回の工事ではこの穴もそのまま表現しようと思っています。
さて、大理石もその模様や、この空洞の加減で、上級から下級までランクが付けられていて
最上級がAランクとすると、建築建材はそのコストバランスもありますがCからDランクのものを使います。
ではAランクの大理石はどのようなものに使われるのか。
それは彫刻。イタリアでもビアンコカラーラという白い石があります。このビアンコカラーラも中に腑が入っていて
その模様が面白いのですが、最上級は真っ白。これはAランクで、主な使い道は彫刻です。ミケランジェロの彫刻も真っ白で腑などは入ってませんよね。
さて、琉球石灰岩でもそのような大トロな部分の石もあります。
こちらがその断面。空洞はほとんどありません。
で、この工場でも彫刻を特別な腕利きの職人さんが製作中でした。
これがその途中
4面に立面を描いて、これを削り出していきます。目標とするのは赤いキャラクター
裏側の削っている途中
これから立体的に掘り出していくのですね。素晴らしい。