旧山邑邸(ヨドコウ迎賓館) フランクロイドライト 高台に建つ神殿
芦屋川に沿って、急斜面の上に建つ旧山邑邸(ヨドコウ迎賓館)です。
川を挟んだ対岸からの外観は、まるで南米の神殿遺跡のようです。
帝国ホテル建設のために日本に滞在していたフランクロイドライトが、灘の酒造家山邑太左衛門より依頼を受けて設計した別邸
ライトは、帝国ホテルの経営陣と仲違いになり、完成前に帰国しますが、この建物もライトの弟子となった遠藤新が引き継ぎ
建設完成したものです。
まっすぐ垂直に伸びる2つの暖炉煙突が水平ラインにアクセントを与えます。連窓の部分は、3階和室をつなぐ廊下部分
エントランス
植木を備える四角い鉢もライト独特のもの
帝国ホテルでも沢山用いた彫刻を施した大谷石をこの山邑邸でも用いています。
基壇、彫刻的な柱、水平方向の庇と大谷石で囲まれたゲート
玄関ピロティーからの景色。瀬戸内海まで見通せる抜群な環境
玄関ピロティーから玄関へ。建物の大きさに比べてライトの設計する玄関部分は、かなり小ぶりなんです。
こちらは4階テラス
斜面を利用したステップフロアーになっているので、屋根にも2段のスラブ段差があります。
階段は、不思議な形のゲートでこれも彫刻的に納められています。
こちらはテラスから4階食堂方向を見たところ。