フランクロイドライト・遠藤新・遠藤楽の設計した建物群が見学できる 自由学園近郊
日本におけるフランクロイドと言えば、まず帝国ホテル、そして自由学園、山邑邸となりますが、自由学園は、いまでもセミナーや結婚式に使われている現役の建築。
やはり使われてこその建築だと思います。
きれいな芝生広場は、引きがとれて建物が映えます。
こちらは、天井の低い玄関ホール。
天窓の照明も素敵で、ここから半分階段を上がっていって食堂に出る空間もドラマチックで好きですね。
食堂
山邑邸と同じように装飾が施されています。この時期のライトスタイルということですかね。
こちらは、自由学園の講堂の開口部。
講堂は、ライトの弟子である遠藤新の設計
西日が入り、開口部の装飾デザインが効いてきます。
こちらは自由学園の向かえにある主婦之友社のビル
設計は、遠藤新の次男である遠藤楽。楽氏は、フランクロイド最晩年にタリアセンで弟子となっているわけですから、親子2代でフランクロイドライトから教わったということになります。
この自由学園周辺にはライト・遠藤新・遠藤楽の建築を見ることができるライト建築のスポットなんです。
何度も前を通って見ていますが、今日の発見は、バルコニーのズレ。
上の階に行くほど、少しずつバルコニーの出寸法が大きくなっていました。
逆四角錐型。
こうすると上の階のバルコニーからの汚れが下のバルコニーに落ちなくて、外壁が汚れにくいですよね。
バルコニーの形態が丸みを帯びたものなので、汚れやすいのですがこうして微妙にずらすことで汚れを防いでいるんですね。
サッシの形も好きですし、サッシコーナーには枠を入れないでガラスの突きつけで納めているあたり、内観も重視した設計になっています。