南禅寺 水路閣 南禅寺の環境に配慮した設計
南禅寺の三門をくぐり、法堂でお参りして、その左手の奥に行きますとこの煉瓦造りの水路閣と呼ばれる水路の建造物が見えます。
1890年の建造。琵琶湖からの水を京都市内へと運ぶ水路ですが、南禅寺の境内を通過するので、環境を配慮し自然に溶け込むような形でこのデザインになったそうです。経年変化してもその存在感がうれしい自然素材とデザイン力のなせる業です。
大きなアーチを支える足の部分にも見通せるアーチがくりぬいてあります。
壁に空いた穴は、空気と視界が抜けて、威圧感を低減しています。
当時は、灌漑用水や紡績業、防火水の目的で造られその後、水力発電に使われ、今でも上水道の水源として使われています。上から見ますと水が流れています。