あ展―解体して考える

ものは、部品の集合体でそれぞれのパーツには、作り手の想いや、技術が込められています。しかしそのパーツが組みあがった完成品のみを見ると、その一つ一つのパーツがどんなものなのかを考えもしないで目の前を通り過ぎてしまう事がこの忙しい現代社会においてはよくあることです。 これも自分の気持ちの持ち方と、考え方によりますが、やはりじっくりと物を見て、そこから溢れるパワーというか作り手の想いを感じ取ることが大切です。 日本の技術は凄すぎてもはや専門家でないとよく解らないマニアックな領域へと進んでいます。でも、人はその物から発する力を感じとれる能力を持っているわけで、その能力を高めるのは自分次第ということにもなります。 目の力を高めていかないとイカンと思いました。 これら作品は、すっと通り過ぎている日常的なものを、一度解体してパーツにし、ものの成り立ちを改めて考えさせてくれます。