海の博物館 大断面木造集成材による美しい屋根構造
何と言いましても、海の博物館の醍醐味は、屋根の美しい木構造を表した天井です。集成材トラスにより、連続した梁がリズミカルに並び、棟に開けられたトップライトからの光で、構造材が美しく照らし出されます。やはり内藤さんが渾身の力を込めて設計した建物だけのことはあります。これだけ年数が経っても、その新しさは少しも衰えていません。今建築界では戦後植えた杉材をもっと都会でも使えるように国をあげて政策を進めており、幼稚園や学校にも木材が使えるようになってきました。多くの建物が木の構造表しを試みていますが、なかなかこの海の博物館のレベルのものは少ないように思います。もっと頑張らないとね。