アパートメント鶉 既存の木を残しながら建物の配置を決める
広大な敷地に建物を分棟配置して、そのすき間に池や樹木を植え、遠近感と視界の抜けやアイストップを考慮した見事な設計です。
もともとのお屋敷に残る樹木は、測量時にその正確な位置や高さ、枝振りもきちんと図り、大きな樹木はすべて残すというコンセプトで設計したそうです。
建物の配置に対しては、敷地に棒を建てて目で確認。模型も何度も作り直してこの位置しかないというところに、配置しています。
建物と建物の間にできる空間は、狭い路地となり、人が通れるワクワク通路。
建築基準法的には、敷地を上手く分割することで、この形態が生まれています。
こちらは、門のすぐ脇に建つギャラリー棟。泉さんはいくつもアパートメントを設計していますが、こうした公共空間を入れ込むことで、
街とのつながりや賑わいを大切にしています。美しい天井
庭のレベルとはフラット。引き戸を解放すれば、庭とつながります。
こちらは、雨水から浄化された水をポンプで定期的に流すつくばい。モルタルで造って左官で仕上げたそうです。
ここからあふれた水は水路を通り、池へと流れます。
アパートメント鶉の道路側外観