富田林の家 藤岡龍介氏設計の古民家部材を用いた家
古民家再生や、古材を用いたダイナミックな建築設計をしている奈良の建築家藤岡龍介氏の設計した富田林の家を見学しました。
施主は芸術家の呉本俊松氏。
呉本さんが、古民家の古材を用いた家の設計を藤岡さんに依頼して完成したのがこのアトリエ兼住宅
右の横長のベージュの建物がアトリエでその左の勾配屋根の建物が住宅です。
古材を用いたのは奥の建物で、昔解体前は蔵だったそうです。
まずは、玄関入って驚く土間空間
大きな土間空間は呉本さんの作品が置かれたギャラリーになっています。
床の重厚な石は、市電で用いられていた敷石。
その厚い石の重量感は、見ていても感じ取れます。
この土間ギャラリーの隣の部分も高い天井で、その空間を支える太い柱や貫、梁はすべて古材。
新潟の古民家解体時に残されていた材料を、綺麗に仕上げ、富田林に運んで組み立てました。
この迫力のある圧倒的な構造材の力は、古材にしかできない味わい深いものです。
太い柱や大きな梁は、この大空間だからこそ、ちょうど良い。
リビング側から土間ギャラリーを見たところ
高い天井も魅力的
このギャラリー土間の壁には呉本さんの絵画や可愛らしい彫刻作品が並びます。
床に置かれた木のオブジェも素晴らしい。
飽きのこないデザインです。
床と壁の接点である巾木も当然石です。
そのきめ細かなディテールが本当に美しい納まり。