奈良 今西家書院 室町時代にできた最初の書院を今に伝える 重要文化財
平安時代の書院の姿を今に伝える今西家書院
重要文化財です。
玄関の門からのアプローチも趣があります。
母屋からの庭の景色
主屋
宙に浮くような鴨居は取り外しが可能で、ひとつの大きな部屋になります。
外観の特徴として檜皮葺の屋根と唐破風の屋根の重なりがあるところ。身分が高い人の主屋であることをしめしています。
面白いのは、蔀戸
上から下までの高さ約1800の扉を外敵から防ぐ扉なんですが、上に開いて軒天井につるし、就寝の時に下すもの。
ただ、高さ1800の板ですと動かすのが大変でいざというときも役に立たない場合があります。
ここでは分割式。
腰板とその上の板が別れていて、腰板をはめてそれから吊られている戸を下します。
腰板を運んできます。
まず腰板を固定
次に隣の大きな扉は、引違いになっているので、引き出して障子部分を保護
そしてこの吊っている蔀戸を下します。
そうすると完全防備
扉の格子模様が美しい
そしてこの桟の太い障子の格子
実は、敷居の溝は、障子が2枚なにに1つなんです。
障子の建具に工夫あり。
こちらは今ではほとんど無い煤竹の天井
民家で昔使われていた囲炉裏の上部の屋根の部材としての竹が煤で黒くなったものを煤竹と言いますが、その竹を用いた天井
こちらは網代天井