京都工房チェリデザイン ガラス工芸作家 徳力竜生の世界 モダンなステンドグラス
ステンドグラスを建築に取り入れる。それは建物の開口部を光の芸術品に変えることではないでしょうか。今回本郷の家では、大きな開口部にステンドグラスをはめ込みました。作家は、京都のチェリデザイン工房の徳力竜生氏。鉄平石の石壁と左官仕上げの壁、そしてレッドシダーの木の天井に囲まれた木製サッシ開口部にどのようなデザインで挑むのか楽しみにしておりました。何度かのデザイン変更を重ね、完成したのがこの写真。徳力氏の言葉では、大地に何本も道が走る躍動的でエネルギッシュな都会をイメージしたとの事です。
このステンドグラスには沢山の種類の板ガラスが使われています。板ガラスの部分はすべて徳力氏が海外に行き、メーカーから直接仕入れてきたもの。1枚1枚に特徴があり見ていて飽きません。白いガラスの中にガラスを溶け合わせて作った黒い文様が入るという手の込んだ作品です。
シックで落ち着いたインテリアの空間にマッチしたデザインで、このステンドグラスが入ったことにより、空間が更に輝きました。
天井から下がっているペンダント照明も徳力作。吹きガラスを作る際にできる口の部分を加工して照明器具にしたものだそうです。ガラスの文様は、吹くときにできるそのガラスが持つ特性により様々。世界に一つしかない照明器具というわけです。