前川國男 弘前市民会館 重厚で存在感のあるコンクリートの階段
階段を見れば、設計者の好みやデザインの基がわかります。弘前市民会館の階段はコンクリート。でも正面から見ると、向こうが透けているので、野暮ったさは微塵もかんじません。重厚感があり、その存在感があればこそこの吹抜けホールがグ […]
前川國男 弘前市民会館 囲まれた落ち着きのある吹抜けホール
さて、まずは管理棟へ向かいます。 このエントランスポーチは天井が低いのですが、両側が抜けていてなかなか気持ち良い。 ヒューマンスケール。この低く抑えられた導入部が次の感動を呼び起こします。 管理棟は、いくつかの会議室、 […]
前川國男 弘前市民会館 コンクリート打ち放しの環境に溶け込む建築
弘前市民会館です。管理棟とホール棟の2つのボリュームを長いエントランスポーチがつなぐ構成です。この長いエントランスポーチの上も通路として利用でき、廻りの自然を思いっきり楽しむことができます。久しぶりに見るコンクリート […]
前川國男 弘前こぎん研究所(木村産業研究所) 曲面壁のある貴賓室
こぎん研究所の平面図です。 1階のガラスホール、バルコニーがやはり目玉ですが、しっかりピロティーや屋上庭園も設けられており、実にシンプルながらも奥の深い平面図なんです。この図面だけではやはり建築の空気感はわかりません […]
前川國男 弘前こぎん研究所(木村産業研究所) 前川圀男プチ博物館
白い空間の中に黒い床そして黒い手すり笠木の階段がありそこを昇ります。 踊場は、2階からの光が入り、明るい階段となっています。 階段の蹴上寸法は小さく、昇りやすい階段 2階は広めのホール状となっているので、開放感があります […]
前川國男 弘前こぎん研究所(木村産業研究所)細いスチールサッシの明るい開口部
さて、中にはいります。この建物のメインはやはりこのエントランス部分。跳ね出した回廊バルコニーの真ん中の吹き抜け部分から沢山の光がエントランスホールへと注ぎ込まれます。 正面のガラス大開口。スチールサッシのラインは細く、シ […]
前川國男弘前こぎん研究所(木村産業研究所) 白いモダニズム建築
青森県弘前市には建築家前川圀男の秀作がいくつか残されており、今も現役で大切に使われています。 木村産業研究所は、築80年の建築で前川圀男の処女作。レーモンド事務所にいる際に設計を手掛けたもので、白いモダニズム建築。白い壁 […]
安井武雄 大阪ガスビルディング docomoの文化遺産モダニズム建築
大阪の大動脈御堂筋。その御堂筋には多くのモダニズム建築が建っていましたが、建替えが進みいまでは貴重な存在となっています。明治時期の建物は残すのに、なぜ優秀なモダニズム建築が次々と壊されていくのか。今の時代を生きる中年以上 […]
坂倉準三 神奈川県立近代美術館鎌倉館 1階の中庭を介した自由な平面
外部と内部を緩くつなげるという手法はいつも私が設計する時に考えることです。外部と内部の中間領域とでも言うのでしょうか。大きな平面を持つ建物には中庭という要素を加えることで、光や風、視界の拡がりなどをその建物にもたらすこと […]
坂倉準三 神奈川県立近代美術館鎌倉館 水の波紋を写す庇(軒裏)と細い鉄骨柱
2階の展示室を見ますと、次は外部テラスから1階まで階段で下りてきます。そこで目にするのが、池とその池に跳ね出すテラス。2階の白いキューブを支える細い鉄骨の柱が並び、池の上の束石に載ります。池に反射した日の光は、白い天井に […]
坂倉準三 神奈川県立近代美術館鎌倉館 桂離宮を連想させる昭和の名建築
日本で最初にできた近代美術館である神奈川県立美術館鎌倉館は鎌倉の鶴岡八幡宮境内に建ちます。ル・コルビジェのところで学んだ坂倉順三が日本に帰り、コルビジェから学んだモダンな建築と日本の伝統的な構成を見事に融合した傑 […]
国立近現代建築資料館 吉阪隆正+U研究室 八王子セミナーハウスの迫力ある粘土模型
国立近現代建築資料館は、円形の展示ケースとその廻りの壁が展示壁面となっていますが、その円形の真ん中に今回、吉阪隆正+U研究室の代表作でもある八王子大学セミナーハウスの模型が置かれています。しかも粘土造り。大地から生え出る […]